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第3回 伝送路設備とは?

総務の神原です。CATV講座の第3回目です。

今回はCATV基本システム構成の「伝送路設備」について紹介させていただきます。

 

③伝送路設備

HE(ヘッドエンド)から送出されたCATV信号をサービスエリア内の各家庭まで伝送する屋外設置のCATV設備。通常、電柱に共架されている。

引用元:第2級CATV技術者テキスト 平成29年 6月 第2版(一般社団法人 日本CATV技術協会)

 

サービスエリア内に敷設してあるケーブルや屋外機器のことです。外に出て電柱を見るとケーブルや機器がぶら下がっているのを見かけるかと思いますがそれです。共聴設備ならば部落単位。ケーブルテレビ局なら市町村単位が一般的です。雲南夢ネットを例にすると、雲南市全域(大東町、加茂町、木次町、三刀屋町、掛合町、吉田町)と飯南町に設置しています。これらの地域にお住まいの方(=加入者)が高品質でテレビが見られるようにする為、適切な数の屋外機器を整備します。

 

伝送路設備の一部。

一番上についているのがCATV機器です。

 

近づいてみます🔭

 

弊社の業務のほとんどは伝送路設備が対象です。設備の保守点検、設備の増設工事(幹線延長)、機器類の交換、電柱の建替えや道路拡幅事業等に伴うケーブル・機器類の移設(支障移転工事)、雷等の災害に伴う障害復旧対応(緊急障害対応)等、その業務は多岐にわたります。また、受信点やヘッドエンドとやり取りしながら業務を進めたりもします。

 

設備の保守点検。

 

幹線延長工事。

 

道路拡幅に伴う支障移転工事。

 

伝送路設備は通常、屋外の電柱に共架されています。つまり道路沿いでの作業です。その為交通事故のリスクが伴います。最近では高所作業車を使うことが多くなってきているのでそのリスクも高まっています。看板・カラーコーン・タイヤの歯止め。これらを必ず配置してから作業を行うことで、交通事故による第3者災害を抑制します。

また高い場所での作業の為、墜落・転落のリスクも伴います。さらに柱の上部には電気設備が備えられていることもあり、感電のリスクも避けられません。作業時は胴綱、補助ロープを必ず使用する。そして作業場所に到着したら作業範囲の検電を行い危険がないことを確認してから、初めて作業を行うことが出来ます。

交通事故・墜落転落事故・感電・・その他、危険だなと思ったらすぐに責任者へ報告を行い、然るべき指示を仰ぐこと。場合によっては作業の見直しを行うこともあります。

「大丈夫だろう」ではなく「危険かもしれない。危険を読み取り万全の対策してから作業する」これが大切なことです。特に感電は電気という姿が見えない存在が相手です。「感電=上」のことに気を配ることが求められます。

 

 

機器交換作業。

 

雨ニモマケズ

雪ニモマケズ 作業します!

 

伝送路設備は、電柱を使用した架空伝送路が中心ですが、地下埋設による伝送路も存在します。地下埋設のCATV伝送路は都市型共同溝に入れるのが主です。

都市型共同溝・・・電気・ガス・水道・下水など生活エネルギーのほか、電話・CATVなどの情報線を一括して収納する構造物である。同軸ケーブルや増幅器を施設する方法としては共同構内にケーブルラックを置いて配線するのが一般的である。

引用元:CATVエキスパート技術者テキスト(施工) 平成28年12月 第2版(一般社団法人 日本CATV技術協会)

 

 

地下埋設による作業の様子

 

以上が「伝送路設備」の概要です。少し長くなってしまいましたね(~_~;)

次回は「宅内設備」についてお伝えします。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!

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