令和元年末の災害防止協議会
令和元年12月28日(土)
食事会を経て、令和元年末 第37回災害防止協議会の開催です。今回は米子営業所の進行で開催されました。
司会者さんの人柄もあり、会は終始和やかに進行しました。
Ⅰ.ヒヤリハット・事例検討より(一部抜粋)
指差呼称の実施ポイントについての説明を行いました。指差し呼称はジェスチャーと実際に声を出して行うことが大切であり、これを当たり前にすることで、自分の中に定着させ、無事故に繋げていく必要があるということでした。会の中ではそれぞれの場面における指差し呼称を、参加者全員で行いました。
Ⅱ.フリートークより
フリートークではヒヤリハットについて、その持つ意味について改めて話を行いました。
ヒヤリハット→「一歩間違えば重大な事故に発展した可能性のある危険な出来事」
ハインリッヒの法則 「1:29:300」
1件の重大事故の背景には、29件の軽微な事故が存在する。そしてその背景には300件のヒヤリハットが存在する。
ドミノ理論 5つの駒
事故や災害に至る原因は「人」にあるという仮説に基づき、そのプロセスを原因と結果の連鎖として説明したもの。
5つの駒とは、①環境的欠陥、②管理的欠陥、③不安全状態・不安全行動、④事故、⑤災害である。
①の駒が倒れれば②~⑤と連鎖的に倒れていく。また、①~③の駒を一つでも取り除く=原因を除去することが出来れば事故・災害を防ぐことが出来る。
車両事故を例にとってみる。車両事故が起こる要因として考えられることは
・スピード超過
・お客様都合にてタイムリミットがある
・現場への移動距離が長い
・長期の勤務形態になってしまっている
・満腹で睡魔が襲っている
・個人的な理由で憂鬱な気分
・雨や雪等の悪天候
等々が挙げられる。
①環境的欠陥→雨や雪等の悪天候
②管理的欠陥→長期の勤務形態になってしまっている。
③不安全状態・不安全行動→個人的な理由で憂鬱な気分、疲労または満腹で睡魔が襲っている。
この中で除去すべきは③不安全状態・不安全行動であり、日常的な行動の管理を行うことが、事故や災害を防止する為の最高の手段であると説明がありました。
また、具体的な管理策として
・「ヒヤリ」とした経験は見逃さず、何れ重大な事故につながる可能性があることと認識し改善に努める。
・作業前KYやひとりKYで労働災害に関わる行動等を掲げ、注意喚起の呼び掛けを行う。
・事務所内壁面に「作業前の心得」として紙を貼り付ける。
・体調管理に努め、生活習慣を整える。
上記の項目を紹介し、事故や災害は偶発的なものではなく、その背景には多くのヒヤリハットが存在し、それらの要因がときに連鎖的に、ときに複合的に重なり合い1つの重大事故へと繋がってく。事故にならなかったから大丈夫」ではなく、起こったヒヤリハットと今後起きる可能性のある事故について深く考えることが大切であると説明がありました。
Ⅲ.持田社長挨拶(一部抜粋)
現在、厳しい進捗の現場があり、若手メンバーがほぼ入りっぱなしの状況になる。他の業務にも支障が出ると思う。その上で1人1人が自分の動きそして周りの動きをしっかり見ること。各現場を中心になって仕切る人、それをサポートする人、留守を守る人・・・各自それぞれ役割がある。どこにどうアクションを起こせば「出来る」のか?一人一人考え、皆で協力しあってこの局面を乗り切っていこう!!
おかげ様で今年は堅調に進んだ一年であった。頑張れば会社も良くなる。この流れを大事にしていこう。
Ⅳ.閉会
最後は司会者さんの号令にならい、参加者全員による「ご安全に!」の言葉で締めました。
こうして各自がしっかりと前向きな気持ちの中で、会は終了しました。